功労賞シンポジウム「日本電子音楽の誕生」

メディア芸術祭の功労賞シンポジウム「日本電子音楽の誕生」に行ってきました。

出演者は、功労賞受賞者の佐藤茂さん、ゲスト:川崎弘治さん、モデレーター:三輪眞弘さん

お話は、戦後のNHKで行われていた電子音楽を使った実験的な作曲方法に関して。

作曲者の作曲したい音を表現するためにハードウェアを毎回設計製造していたとか。

紹介された曲が、湯浅譲二さんのホワイトノイズのための「プロジェクション・エセンプラスティック」(1964)

ホワイトノイズからハイパスフィルターとローパスフィルターを使って1音ずつ抽出し、複数の曲線のかかれた楽譜の音を再現。

西洋はサイン波の音を重ねるのに対して、こちらは音を削除していく手法。

音のリニアな高低は、録音したテープの再生スピードを計算・変更して作り出したとか。

まさに今で言うメディアアート。

次に紹介された「イコン」という曲は、メディア芸術祭の会場で聞けますし、その楽譜も展示されています。

イコン
(イコンの楽譜)

日本の音楽は、西洋と比べて、テンポやリズム音階もキッチリ決まってない歴史。

その話を聞くと以前作ったviewsic5というアプリにも通じるのかもと思いました。

 

3月の日本電子音楽協会創立20周年記念事業 「時代を超える電子音楽」コンサートとシンポジウムも気になる!

 

「イコン」が収録されています!

ゲストの川崎弘二さんの書籍、これは欲しい!